キャラクター登録型交流企画「caravan」の雑記。
昨夜と先日、雑談会にちょっくら顔出して来ました。皆さんお相手ありがとうございました!
賑やかでした。賑やか過ぎてカオスでした(笑
・ガドゥ君と手合わせしたいな!
・次の登録期にはリディアン復活いたしますb
・ラナーさんに抱きついてもいいんだって!
・シンキ君に課題が増えた。ほろ酔い顔と寝顔とツインテール。
・キャラバン学園楽しそう^^
・皆作品抹消しないで曝せばいいんだヨ
・タグの使い方、一応ひと段落?
・関連作品で新規投稿する場合、関連元にレスしてお知らせしたりリンク張ったりすると探しやすい。
・秋吉さんと朱雀さんが大活躍☆
・シリアス話に期待
・恋バナ今後の展開が楽しみ
・カーミル経が蔓延
・広がれ、友愛の輪
・小此木さんとNasatoさんがタッグを組んでカーミル様愛憎劇を
・カーミル様名言集某Ama○onにて近日発売!?
・バッシャール(キャラバン最大)さんとリズク君(キャラバン最小)のツーショットが見てみたい
以下に放置状態だったメモの寄せ集めを放り込んでみました。
シリアス系(?)。すっかり忘れてた。
前後の状況もまったくの未知なので意味不明な点も多いです。
気の迷いってヤツでさぁね。正気に戻ったら消そう。
補足:リディアンの昔の話(ここにあるのは12、3歳くらいの時の話)ではリディアンは標準語で喋っています。
逆に関西弁な人は知人。この人の一族の人たちと一緒に居るうちに訛りがうつったのでした。
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「アホかてめぇ!! 勝手に死んでんじゃねぇよ!」
大声で怒鳴りたい所だが、傷に響いたら不味いから我慢してボリュームを下げる。
「アホはお前や! 何で待ち合わせの場所行かんでコッチくんねん! そない寄り道ばっかしとるから遅刻するんやで!!」
「はっ、知らんな。永遠におさらばしようとしてた奴の言葉なんか誰が」
「っ聞けや……リディアン!」
言葉をさえぎり、いつもより力の入ってない手で胸倉を捕まれ、引き寄せられる。
やめろ。
むせ返るような鮮血の臭いが鼻について気持ちが悪い。
やめろ、何も喋るなっ。
「よーく、聞け。一回しか言わへんで? 俺の死体は、お前の炎で燃やせ……灰に、して……風に撒けっ!」
「…………なっ!?」
「あいつはしつこいで~? 例え死体かて、墓暴いて引きずってくに決まっとる……俺は死んでもあいつんトコには戻らへん……頼んだで……っ」
それは死にかけの人間とは思えない早業だった。
首の後ろに強い衝撃が走り、頭が一瞬にして真っ白になった。
「……お前と、もっと一緒に旅したかったなぁ……堪忍な……?」
掠れた声の謝罪は、オレの耳に届くことはなかった。
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どうして戦うんだ?
守るため。
どうして守る?
大切だから。
守れたら、幸せか?
幸せと、後悔を背負うのだろう。
どうして後悔するんだ?
傷つけるから。
何を傷つける?
敵対するものを大事に思うもの。
敵の心配?
とばっちりの心配。大事なものを失くすと辛いから。
人を呪わば穴二つ?
明日は我が身、かもね。
それでも戦うのか?
分からない。
他の方法は?
知らない。ずっとこうしてきたのだから。
戦いは好きか?
誰も死なないなら、好きだった。
他の道を探すか?
今更、戻れない。
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「まだ、貰い受けていないというのに何処へ行こうというのだ!?」
「旅よ。何処に行くかはまだ決めていないけれどね」
「頼んだ品は!? 完成したのか!?」
「そうねぇ……あと半年で完成するわ。だから、コレを持っていてちょうだいね」
「これは?」
「特製のお香よ。コレを目印に完成品をルフに運ばせるわ。砂漠中何処に居たってみつけるわ。後払いの半分はその時に支払って頂戴ね。大丈夫。ちゃんと前金も貰ってるんですもの、仕事はきっちりさせてもらうわよ♪ いい? 半年後の満月の晩にこのお香を焚いてちょうだいね? ぜったいよ?」
「満月の晩?」
「そ。じゃあねぇ~♪」
「あっ、こら待て!」
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それはまだリディアンがまだルフも連れず、着の身着のまま、とある隊商に加わっていた時の話。
リディアンは浅い眠りの中でふと何かが気になり、暗い中目を覚ました。
「……?」
耳を澄ますと、ぱたぱたと天幕を打つ雨音が聴こえる。
雨が降り出したらしい。
衣擦れの音にさえ隠されてしまいそうなほど、弱々しい音だ。
だが、一度認識してしまったらもう消せない。規則的なようであり、不規則でもあるような、大地に潤いと恵みをもたらす音。
――――不快な音。
我知らずに眉間に皺を寄せ、リディアンはそっと手で耳を覆い、雨音から逃れるように再び目を閉じた。
けれど、雨足は次第に強さを増し、雨音は手では覆い隠せぬほど大きくなった。
昔は気にもしていなかったと思うのに、いつの日からか、リディアンは雨の音が嫌いになっていた。
ぱたぱたと天幕を打つ音に、気付けば神経を研ぎ澄まされていた。
もう、暫くは眠れないだろう。
諦めて目を開ける。
ばしゃっ、ばしゃっ。
「おい! 水のジンとルフを誰でも良いから呼んで来い! 護衛以外も叩き起こせ! 急いで消火しないと他の天幕にも火の手が移るぞ!!」
「くっそ、だから雨は嫌いなんだ。雨が降ると碌な事が起きない!」
文句を言いながら、護身用の短剣で手首を切り裂く。炎に照らされて、流れ滴る血がいっそう赤く輝いた。
とんでもない行動に出たリディアンに気付いた数名がぎょっとして、何事かと声をかけるが、リディアンはそれらを無視して意識を集中させた。
すると、滴る血が小さな青い炎となって揺らめき、燃え盛る赤い炎の中へと飛び込んだ。
「このアホガキ! 悪化させてどーすんねん!?」
変わった訛りの怒声と共に、頭を思いっきり殴られた。
手加減はされていたようで、そうダメージはないが、やはり痛い。
「痛っ……悪化じゃない! 飛ばないように抑えただけだ!」
「はぁ!?」
振り向きざまに抗議の声を上げる。
すると、若い男がきょとんとした間抜け面でこちらを見返してきた。
「風が強すぎるんだよ! 今から消火してたんじゃ確実に飛び火するに決まってるだろ!!」
リディアンはイライラと口早に男に説明する。
「オレは水のジンじゃないから火は消せない。けど、火のジンだから、火を抑えて食い止めることは出来る。っつーわけだから、今の内にとっとと消しやがれ!! こんなでかいのあんまし長く持たないぞっ」
「お、おうっ! わかった!」
その後、すぐに水のジンやルフの加勢も加わって、火事はあっという間に鎮火された。
アレだけの大火事だったにもかかわらず、被害が天幕三つで済んだのは不幸中の幸いかもしれない。
火事の原因は、どうやら天幕の持ち主が寝る前にタバコの火を消し忘れたためらしい。
天幕の持ち主は火事に早々に気がついて逃げたため、軽い火傷で済んだそうだが、天幕を弁償しなければならないという痛い出費に嘆いていたそうだ。
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好きなものがあった
大切なものがあった
ソレを守りたいと思った
でも
大切なものが壊れても
何も感じない
ああ 壊れてしまった
そう ぼんやり思うだけ
悔しいとか
悲しいとか
そんな気持ちどこにも無かった
そんな自分が嫌いだった
水は苦手だ
昔はそうでもなかったと思うけど
今は苦手だ
砂漠で生きていく上で
水が大切なのは知っている
飲み水が飲めないなんて
極端な話じゃないし
普段の生活に問題はあまりない
川とか湖とか
たまに降る雨だとか
ようするに濡れるのがイヤなだけ
けど
水の近くは涼しくて
結構居心地がいいものだから
大好きだ
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街に着いたら水の調達。
途中で見つけた護衛さんと見習い君たちにも手伝ってもらって、普段よりも沢山の水を調達できた。
塩湖の水。
ごろつきをちょっと力ずくで眠らせて、樽に沢山入れて来た。
湖から直に汲んで来たので、虫や草や土なども入ってる。
それらの不純物をろ過しながら、水を小さな球形に圧縮する。
溶け込んでしまった塩は取り除くことは出来ないけれど、見た目は真水と変わらないので問題なし。念のため、真水で作った水球とは容器を分けておこう。
朝汲んで来た水を全部水球にし終わる頃には、もう西の空が赤く染まっていた。
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大きな蕪とマンドラゴラ。どっちも砂漠にはナイと思われる。
ミトさん。草を引っ張る。抜けない。
「なにしとるん?」
「この草美味しそうだから引っこ抜いてるの! でも抜けないの!」
リディアン、草を引っ張る。抜けない。
「なんだ、なんだ?」
「どーした、どーした?」
ぞろぞろ。
「この草が抜けないの!」
皆で草を引っ張る。抜けない。
「なんだなんだ?」
「どーしたよ??」
ぞろぞろ。
「この草が抜けないの!」
皆で草を引っ張る。抜けた!
根っこはなんか人っぽい。ぐしゃ。
「わぁぁーーーんっ! びえぇぇぇーーんっ!」
根っこ大泣き。
リディアン、目が覚める。
近くには泣きじゃくる子供。
「なんや、変な夢みたよーな?? ……ま、ええか」
おわり。